東京葬儀｜葬儀事件簿 9️⃣

8️⃣からの続き

さあ、葬儀の世界に参入する為に、女性スタッフができる仕事の構築にあたった。

司会は勿論だが、社長様に教えてもらった献茶という仕事をバージョンアップして、セレモニーレディたる名称をつけて、仕事内容を考えはじめ、勿論、その社長様のご助言をいただきながら、ある程度のマニュアルが完成した。そして、スタッフは、その時に在籍していたブライダルやイベントの司会者やコンパニオンに声をかけて

希望者を募りました。

皆んな、一堂に

「葬儀？」と、驚いていたが、まずは、自分からと

必死に勉強を始めました。

そして、社長様の司会を、コメント的にはすべて習得して、なんとなくさまにはなってきたが、やはり、重みが違います。

そこから、私は自分なりの葬儀司会を模索しながら、

あとは、現場経験が1番重要だと考え、その社長様の現場に、足を運んで感覚をつかんでいきました。

と、同時に仕事として成立させる為には、葬儀社様との契約が不可欠であった。

毎日毎日、色々な葬儀社様へ、行くのだか、ほとんど門前払い！

「はっ？葬儀の女性司会者？セレモニーレディ？」

そんなものは、葬儀の世界に必要なわけはない。

大体が、女性は無理！

と決めつけられてしまうその感覚と世界であった。

ひどい会社は、持っていったパンフレットの上に

吸っていたタバコを押し付けられたこともあった。

来る日も来る日も、門前払いの日々であったが、

唯一、半年くらい、通っていたひとつの葬儀社様が

話を聞いてくださるようになった。

そして、一筋の光が見えかけました✨

🔟に続く

女性が葬儀の世界に参入する難しさを感じながら、

私自身の人を助ける仕事は、これでいいのかと自問自答しながら歩く日々の始まりであった…