東京葬儀｜お座りになりませんか

東京は梅雨の晴れ間

久しぶりに傘のいらない

穏やかな一日

 

貴重な洗濯日和だと

天気予報のお姉さんが話していました。

 

気持ちのいい朝、

軽快な足取りで仕事への移動で

電車に乗りました。

 

最初は混雑していた車内も

途中から空席も出てきた

その時、

外見はやせ形の70代後半くらい？

と思える男性が乗ってきました。

 

電車は動き出し大きく揺れていますが

その男性は空いている席には座らず

ふらふらしながら立っています。

 

座席はいくつも空いているのに

座る気配が全くありません。

 

そしてまた大きく揺れた時

とうとう近くの人に

思いきりぶつかりました。

ぶつけられた人はその男性をじっと見ていましたが、

男性は謝りもせずに知らん顔をしていました。

 

そして2つ先の駅で降りるまで

何度もふらつきながら

立っていた男性。

 

周囲の人は皆、

この男性をずっと気にしていたと思います。

ですが、

「お座りになりませんか」

とは誰も言いませんでした。

 

健康のためなのか

2、3個先の駅までなら

立っていても大丈夫と思われたのか

空いていても座らなかった男性。

 

私は昨今の高齢者の運転事故とリンクしました。

自分は大丈夫だと思ってしている行為でも

周囲から見るととても危険であり

時に迷惑な結果になってしまうことを。

 

ご葬儀のご相談には

親御さまのご相談として

娘(息子)さんがお越しになるケースがあります。

 

親御さまにご葬儀の話題を出すと

まだ元気なのにと

機嫌が悪くなられてしまうので

黙って来ましたと。

 

ただ、体力的にも不安な年代なので

ご葬儀の予備知識や準備は必要だと思われ

ご相談に来られたようでした。

 

シニアのご本人様には

伝えづらいこと多々ありますが、

大事なことは

きちんとお伝えしていくのが

私たちの本当の優しさと責任なのではないかと感じました。