東京葬儀｜葬儀 事件簿 7️⃣

6️⃣からの続き

長旅を終え、社長様の会社へ到着

まずは、お電話での失礼をお詫びし、お時間をいただいたことのお礼を申し上げ、正直に、葬儀の仕事に関わりたいかどうかはわかりませんが、導かれるように参りました…と、お話させていただきました。

すると、社長様は、今は葬儀の世界は、女性が仕事としては成り立っていないが、いずれ、必ず女性の力が必要になる時がやってくると、持論を語ってくださいました。（今から25年ほど前になると思います）

社長様の葬儀に対する熱い思いを2時間ほどお聞きし、

私の心に、徐々に、ひとつの道が見えてきたような感覚を覚えました。

そして、私の真剣な思いも伝わったのか、社長様は私に、今日の通夜、明日の葬儀を見学していきますか？と、

声をかけてくださいました。

ただ、私には次の日、イベントの打合せが入っており

スケジュールを開けることができない状況でした。

でも、ここで断ったら、私はもう葬儀の仕事はできないかもしれないと思い、おもわず、はい！宜しくお願いします！と、即答してしまいました。

イベント会社の担当者には、頭を下げまくり、夕方に時間変更をしてもらい、そのまま残る段取りを取り始めましたが、服装も泊まる準備もしてなかったので、どうしようかと考え始めた所に、社長様は、女性スタッフの制服を貸していただいたり、ホテルも予約してくれたり、初対面の私にすごい気遣いをしていただきました。

まさに、葬儀は最高のサービス業だと、おっしゃっている社長様らしい、気遣いに、頭が下がりました。

そして、社長様の後ろにつきながら、いざ、通夜の現場へ、そこに広がる、神聖な世界に、言葉も出ないくらいの衝撃を受けるのでした。

8️⃣に続く

大変な所に、足を踏み入れてしまった私でしたが

まさか、葬儀が天職になるとは、まだ気づいていない私でした・・・